日新電機株式会社
以下は一部抜粋です。記事全文と運用イメージはこちら!
日新電機は、スクラッチで作り込んだ不具合管理システムのリプレースにSpaceFinderを導入。『CS向上システム(愛称としてCupid ※)』が、この春運用を開始した。情報システム部がフレームワークを提供した上で、品証部門が現場目線で「使いたくなる」システムを短期間に構築。今回の事例では、Cupidの概要とともに、情報システム部門とユーザー部門との連携や今後の展開・構想についてもご紹介する。 ※ Cupid:顧客と日新電機をより深く結びつけることを願って名付けられた。 (・Customer ・Ultra ・Performance ・Information ・Document )
品質保証統括部 部長
松本 貴司 氏
松本氏当社は一品一様の作りこみ品が主体で、事業部をまたがる製品を組み合わせたシステムとして納入しています。産業や生活を支える基盤ゆえに品質への評価がシビアで、長期に渡って高い信頼性が求められます。
松本氏旧システムは、不具合の対応状況がわかる人しかわからず、関連データも散在。営業部門からは、「お客様に訪問する前に進捗を見るのも大変。なんとかしてほしい」という声が上がっていました。
品質保証統括部 グループ長
森 光成 氏
森氏データの絞込みや並び替えもできないため、各事業部の品証部門は、わざわざデータをExcel等に手入力し直すといった対応を行っていました。こういったムダな作業があることは、前々から課題になっていました。
松本氏このようなシステムは、ITの専門家が作り込まなければならないという意識があったのですが、SpaceFinderのセミナーに参加して、これなら自分たちでできると思いました。
品質保証統括部
CSセンター 主任
川原 敏之 氏
川原氏システム構築に先立ち、事例セミナーやユーザー見学会で、先に導入された企業の生の声を聞けたのは有益でした。これにより、自分達で作ることができるという意識が固まりましたし、これが完成すれば会社が大きく変わるかもしれないという期待で、意欲と希望が湧きました。
川原氏仕様書を作って、それから落とし込むのではなく、いきなり電子帳票を作って評価することができたのは良かったです。ここでこんなことをやりたい、やってみたらうまくいく、といった感じで作業が進みました。それを試行者にすぐに評価してもらい、採用/不採用を見極め。その過程で、試行者からの要望事項も細かく洗い出すことができました。結果的に、皆が使いたくなるような電子帳票を短時間で作成できたと思います。
川原氏起票欄と受理欄には、「誰かに何かを伝えたか」という項目を設け、個人間のやりとりを共有化。処理欄では処置入力枠を10個配置し、「部品を手配した」、「出向予定日を調整中」といった依頼・回答や作業結果等のやり取りを関連資料とともに登録しています。
川原氏処置報告期限が過ぎた場合は担当者にアラートメールが自動配信されます。自分宛にToDoのリマインドとしても活用できます。
松本氏案件毎に誰がどのような処理をしたのか、お客様にどのような書類をいつ送ったのか、といった動きが一元管理でき、全件の状況も把握できるようになりました。「どこでどう動いているのかを見えるようする」という、当初の目的は達成することができました。
森氏例えば、ある製品に経年劣化が目立ってきたというようなデータをCupidで取り出し、更新提案に活用できます。これまでは感覚的に行っていたところが、対象を明確化し、より定量的に活動することが可能になります。
情報システム部 部長 高橋 浩史 氏フレームワークを我々が提供し、ユーザー部門が構築するという、これまでにない開発スタイルを実現できました。ITシステムは改修されないと陳腐化し、使われなくなりますが、我々がすべて維持管理するのも大変。このような問題を解消し、現場のニーズの変化に合わせてユーザー自身が改修していける、非常に面白い取り組みだと思います。
情報システム部
岡田 賢治 氏
岡田氏情報システム部とユーザー部門の双方がSpaceFinderを理解した上で、何ができるできないといったやりとりが、スムーズに行えました。また、入社1年目の社員でも、1回トレーニングを受けただけで、それなりのものが開発でき、開発のやりやすさを実感しました。
システム開発グループ
グループ長
北野 雅弘 氏
北野氏当社の製品は納入した現地で据付調整を行いますが、そこで不具合が見つかった場合、その現象・原因・処置の情報伝達を紙帳票で行っています。以前から、ITで効率化できないかという要望があり、作り込みを考えていたのですが、SpaceFinderの導入により、電子帳票の試行版を1~2日で作成することができ、11月から運用を開始する予定です。
本社 | 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 |
---|---|
資本金 | 102億5,284万円 |
従業員 | 4,720人(2014年3月末現在,連結) 1,819人(2014年3月末現在,単独) |
事業内容 | 「日々新たなり」を事業精神とし、創業以来100年を超える研究開発の蓄積をベースに日々新しい技術の開発に取り組んでいる、グローバルな環境・エネルギーソリューション企業。中長期計画では、受電設備、変電設備など、社会・産業基盤を支える電力機器事業、および、ビーム・真空応用事業に加え、新エネルギー・環境事業、ライフサイクルエンジニアリング事業をバランスのとれた4本の柱に育成。事業の構造をより多角的かつグローバルに変革することで、さらなる飛躍を図っている。 |
取材日:2014年8月6日
受付時間 9:00-17:30(土・日・祝除く)
メールマガジン登録
「ダイキン 製造業向けITソリューションNEWS」
イベント情報やものづくりブログなどお客様に役立つ情報をお届けします。