DS Biopolymerで簡単な生体分子モデル構築と静電場解析を実行することができます。DS Biopolymerはタンパク質とペプチドの構築と修正、タンパク質の構成要素の分割(Splitコマンド)や整形(Cleanコマンド)、ペプチドとタンパク質のプロパティ解析レポートの迅速な作成、ポアソン-ボルツマン静電場(DelPhi)で高分子または低分子の静電ポテンシャルと溶媒和エネルギーを計算するプロトコルへのアクセスを提供します。Biopolymerを使用するとアミノ酸のプロトン化状態を、迅速かつ正確に見積もることができます。電荷見積もりはGeneralized Bornモデルに基づいており、解離定数、pH滴定曲線、フォールディングのエネルギー全体を正確に予測することができます。また、X線電子密度マップ上にタンパク質モデルを構築したり(X-BUILD)、リガンド分子フィッティング(X-LIGAND)を行うことができます。DS Biopolymerは、モデリングおよびシミュレーション技術を統合したソフトウェアであるDiscovery Studioが提供する研究環境の一部です。Discovery StudioはSciTegicのPipeline Pilot(アクセルリス社の科学的なoperating platform)上で構築されているため、これらのモジュールは他の強力なアプリケーションソフトと広く統合されており、そのため配列アラインメント、タンパク質ホモロジーモデルの作成、ファーマコフォアモデルの構築と解析、受容体~リガンド相互作用の検証、分子力学計算の実行などの作業が可能になります。
DS Biopolymerでは、ペプチド・タンパク質・核酸(DNAおよびRNA)の構造の迅速な構築および修飾が可能です。
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低分子から巨大分子までの静電ポテンシャルおよび溶媒和エネルギー計算のための強力かつ多目的なPoisson- Boltzmann静電場シミュレーションプログラムであるDelPhi をDS Biopolymerにて利用することができます。形状および静電特性は低分子および巨大分子の機能を決定付けることがしばしばあります。DS Biopolymerは、不適切な誘電モデルあるいは具体的な溶媒を使用することなく、このような特性の検証のための洗練されたツールを装備しています。溶媒が存在するか否かの影響が考慮され、どちらの場合においても巨大分子の静電ポテンシャルの計算が結果的に異なる可能性があります。
DS Biopolymerには、検証中のタンパク質モデルとリガンドを指定したタンパク質-リガンド複合体の電子密度マップ中に自動的にフィットするツールが装備されています。
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