こんにちは、丸月瑠奈です。ビル管理の現場において「担当が変わるたびに作業履歴の探し直し」「作業記録のExcelフォーマットが人によって違いすぎて読み解きに時間がかかる」——ビル管理の現場で、こんな“モヤッ”とした瞬間はありませんか?紙や個人PCに散らばった記録は、担当者の頭の中とセットでしか機能しないことが多く、結果として“属人化”が進みます。この属人化はスピードや品質に直接的に影響します。今回は、その悪循環を断ち切り、誰が見ても理解できる“可視化された作業履歴”に切り替えるためのアプローチをご紹介します。
作業履歴に関するお悩み
私が各現場でよく耳にするのは、次の3つです。
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記録のフォーマットがバラバラ
自由度が高い反面、必要な情報(日時・設備・実施内容・写真・次回の対応策)が不足します。
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保存先が個人依存
個人PCや共有フォルダの奥深くにファイルが乱立し、容易に検索できません。
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履歴の粒度が不統一
詳細に記す人もいれば簡潔に済ます人もおり、チェックや承認に余計な工数が発生します。
作業履歴未整備による具体的なリスク
これらの課題が重なると、組織には次のリスクが存在します。
- 引き継ぎの空白:緊急対応時に前回の作業状況が把握できず、対応が遅れてクレームの原因に。
- 品質のブレ:記録の不備により作業の再現が難しく、作業品質が担当者次第に。
- 監査・説明の弱さ:オーナーへの報告や監査において証拠が不十分で、説得力に欠ける。
- 管理負担の増大:管理者が“探す・直す・確認する”に時間を取られ、他業務が後ろ倒しに。
属人化は“人に頼る”ことではなく、“仕組みが無いことに頼ってしまう”状態です。だからこそ、仕組みで整えるのが近道です。
DK-CONNECT BMで作業履歴を組織の資産に
ダイキン工業のDK-CONNECT BMは、作業履歴を“個人の頭”から“組織の資産”へ変えるための土台づくりを支援します。ポイントは4つです。
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履歴で“次の一手”が分かる
写真やコメントのやり取りを履歴化できるので、現場の温度感まで含めて状況を把握できます。新任担当でも、過去の判断根拠をたどり「次に実施すべき対応」を素早く確認できます。
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設備情報・マップと紐づく
フロアマップから設備機器情報、作業履歴にアクセスできます。場所・設備・履歴が“ひと続き”で見えるため、情報の散在を防ぎ、点在するExcelや紙からの脱出を後押しします。
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写真添付で、状況を可視化
現場写真の添付が手間なく行え、不具合の様子を視覚的に共有可能です。文章だけの“解釈のズレ”を抑え、誰が見ても同じ理解に寄せられます。
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ステータスで実施状況を一目管理
「未対応/対応中/完了」などのステータスで進捗が一目で分かります。管理職は滞留の早期発見やリマインドがしやすく、承認や報告のムダ戻りが減ります。
実装のコツ(小さく始めて、大きな効果を)
- 必須項目の共通化:日時・設備・実施内容・写真・次回アクションを最小限として統一。
- “マップから探す”習慣へ:マップや設備台帳から履歴を開く導線を定着させ、旧来のExcel検索文化を卒業。
- 対応ステータスの週次振り返り:滞留案件を定例で確認し、現場・管理の双方でメンテナンス癖を作る。
- 写真+短文でOK:文章の“名人芸”は不要。写真に短い要約と次回示唆があれば十分です。
まとめ
属人化の解消は、「人を変える」より“可視化された仕組みを整える”ことが速くて確実です。DK-CONNECT BMなら、写真・コメント・設備情報・マップ・ステータスを紐づけて管理し、新任でも迷わない引き継ぎとムダのない進捗管理が実現します。
「探す時間」を「前に進める時間」へ、システム導入により属人化を無くし、業務効率や品質を向上させましょう。