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スクリプト各言語の特徴
 >> Pythonの導入手順

akaneko_ml

質問
ツールで使えるスクリプト言語が色々選べるというのは利点なんだと思いますが、どれがいいのか分かりにくいです。
Pythonは色々なOSと色々なツールで使えそうで汎用性が高そうだというイメージがありますが、他言語と比べて利点や欠点はありますでしょうか。

答え
各言語の特徴
VB Script"VB Script Language"

基本Win順ずる部分が大きいので比較的SIコマンドを扱うのに扱いやすい場合がおおいです。
ファイル操作等もJscriptよりは扱いやすいはずです。
また未経験者が習得するのにもエクセルマクロなどの経験があるなど、情報を得やすいかと思います。
また、XSI当初のサンプルスクリプトがVBベースのものが多いというのも選ぶ理由としてあります。
J Script:"JScript Language" "JScriptCompact Profile (ECMA 327)"

VBに似たような初期条件ではありますが、文字列処理がVBに比べ比較的楽かなという面はあります。
Web上などでも利用されているようにWeb等で用意にサンプルを仕入れられるメリットもあります。
Python"Python ActiveX Scripting Engine"

多様のモジュールがすでに公に用意されているのが一番の強みになります。
そのためSI以外でのほかの3Dツールでの利用も増えてきています。
また、言語としてインデントベースの言語になりますので、後でソースが読みやすいというメリットもあります。
その代わりインデントベースの言語を扱ったことが無い場合違和感があるかもしれません。
また、今後のフリースクリプト等のサンプルはPythonベースのものが増えてくるとおもわれます。
Perl
言語の習得暦にもよりますが、現状はあまりお勧めできる言語ではなくなってきてるかと思います。
書いたソースが煩雑になりすぎる面がありますので、慣れてる場合にさっくり作るのであれば問題ありませんが、
後で再利用、再編集となると読みづらいソースになってしまう場合が多分にあります。


以上を踏まえ使用者の立場にもよりますが大まかに分けて2パターンで答えておきます。

デザイナー:
簡易スクリプトがメインになってくると思われますのでVBで習得するかJscriptが習得面では比較的楽かと思います。
その後ある程度多面的なりようも考えてPythonを使用する

プログラマー:
基本どれかの言語を習得していれば他の言語を読むのも容易だとおもいます。
ですので、多面的な利用を重視してPythonベースで覚えておき、SIの機能面でVBの方が楽な場合があります。
そういう場合にVBを使用する形になるかと思います。

といった流れが考えられます。


Pythonの導入手順(Windows)
SoftimageのスクリプトエディターにてPythonを利用できるようにするには
Python とPywin32をパソコンにインストールする必要があります。
また、環境変数の設定も行いましょう。

これを書いている時点にて一番新しい安定版をインストールしてみます。
注意:
python3.0代もリリースされていますが"PythonバージョンアップによるbytesデータのUnicodeへのコンバートが行えない"理由により
現行では使用時にエラーになってしまいます。

・Python
Pythonオフィシャルサイト http://www.python.org/ のDOWNLOAD > Python 2.6.2 Windows installer からダウンロード可能です
また、日本Pythonユーザ会 http://www.python.jp/Zope/ のダウンロード > Python標準リリースからもダウンロード可能です
Windows用インストーラpython-2.6.2.msiをダウンロードしましたら右クリックでインストールします。
インストール手順はインストーラから支持される通りに進めば問題ありません。

・pythonのパス設定。
pythonが "C:\Python26" にインストールされていると思います。
スタート-> コントロールパネル-> システム-> 詳細設定-> 環境変数
にてPathの変数値にC:\Python26を加えてあげてください。
C:\Python26;<元あった値>
というように";"で区切って追加することができます。
img_aka0_2
・pywin32
次にpywin32 (Python for Windows extensions)をsourceforge.net
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=78018
のpywin32 > Build 213  > pywin32-213.win32-py2.6.exeをダウンロードしてインストールします。
こちらもインストーラにしたがってインストールすれば問題ありません。
対象が先ほどのPath"C:\Python26"になっているのを確認してください。



これでPythonのセットアップは完了です。
ScriptEditorの設定からスクリプト言語として"Python ActiveX Scripting Engine"が選択出来るようになります。
python_00
それでは実際、動くかどうか以下のサンプルをScriptEditorに記述してみましょう

Python Code:
LogMessage(u"pythonテストを行います")
for i in range(0,10):
LogMessage(u"sphereを作成します。%d個目"%(i+1))
Application.CreatePrim("sphere","MeshSurface")


このPythonCode以下の4行をそのままScriptEditorにコピー&ペーストして実行してみましょう
その際スペースもきっちりコピーするように気をつけてください
実行はScriptEditorの "編集->実行"もしくは "F5キー"
もしくはScriptEditorの実行ボタン以下の右上の赤猫マークの場所より実行できます。
img_aka0_5
こちらを実行すると以下のようにポリゴンSphereが10個作成されるのを確認してください。
img_aka0_4
以上でPythonの導入部分は終了します。
次回からは、このスクリプトでどんな動作が行われているか、そして実際使っていく上でのテクニックへと進んでいきましょう


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