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レンダーファーム管理ソフトウェア レンダーファーム管理 Qube! ユーザー事例|株式会社アマナ

Qube!

株式会社アマナ(旧株式会社アマナホールディングス)

株式会社アマナ(旧株式会社アマナホールディングス)

懸案となっていた、レンダリングサーバーの安定運用と統合管理を実現。さらに、業務で使用しているマシンの活用により、サーバー追加することなくレンダリングリソースを増強。ムダな工数も削減でき、レンダリング時間短縮・クオリティアップに貢献。

お客様のプロフィール

製品写真のCGへの置き換えが進む広告ビジュアル制作。そのCG画像にはフォトレベルの高いクオリティが求められる。一方で、クオリティを追求すると、データも大容量化。1画面のレンダリングに数十分を要する場合もあり、プロジェクトを円滑に進める上で、レンダリングを短時間で安定して実行できる環境が重要になっている。しかし、アマナグループ(以下、アマナ)では、レンダリング管理ソフトが原因で、ジョブが突然停止してしまったり、貴重なレンダリングリソースが十分に活用できないなどの課題が山積していた。それらを一挙に解決するために導されたのがQube!である。

レンダーファーム管理ソフトウエア Qube! 製品情報

レンダリング管理ソフトに起因するエラーが頻発し、制作に支障。リソースのムダや、レンダリング業務に余計な手間がかかるといった課題も

ICT本部 クリエイティブテクノロジー部 マネジャー山森 徹 氏 ICT本部
クリエイティブテクノロジー部
マネジャー山森 徹 氏

山森氏:Qube!導入前に使用していたレンダリング管理ソフトは安定性が低く、エラーは日常茶飯事。特に管理対象が30台以上になると、レンダーノードがいきなり止まる、管理システム自体に不具合がでてジョブが走らなくなるなど、とても使用に耐えるものではありませんでした。レンダラーの空きライセンス数を考慮することなくレンダリングを実行しようとするために、ライセンス不足によるエラーが延々と続いてしまう、といった問題もありました。

アマナでは、広告ビジュアル制作に50台以上のレンダリングサーバーを使用。レダリング管理ソフトの極度の不安定さを避けるため、レンダリングサーバーを10~20台毎に分けて制作チームに振り分け、それぞれに管理サーバーを立てて運用していた。

山森氏:広告ビジュアル制作は、通常、2~3人で1案件を担当。1週間~1ヶ月の制作期間で多数の案件が並行して動くため、レンダリング処理量のピークを予測することが困難です。そのため、制作チーム毎にリソースを分けていると、不足するチームや余裕のあるチームが出てきますが、他チームのレンダリングサーバーを利用するためには、チーム間の調整が必要になり、結果的に、リソースを全体として有効活用することができませんでした。

さらに、例えば、大量にメモリを消費するジョブを投げたい場合でも、マシンスペック等で条件設定ができなかったため、1台1台スペックを確認して手作業でジョブを割り振らなければならない、といった作業効率面での問題もあった。

定常的な作業を自動化したい。リソース稼動状況を解析したい。現場の要望を満たすことができるのはQube!だけ。

このような課題を解消するために、とにかく従来の管理ソフトを『駆逐したかった』。その改善策として導入されたのがQube!である。主な選定理由をお聞きした。

山森氏:制作現場の要望を満たそうとすると、Qube!以外に選択肢はありませんでした。例えば、レンダリングにかかわる作業の簡素化。広告ビジュアルは、顧客から提供される製品データが数GBになることがあり、また、印刷に耐える高画質が求められるため、静止画1枚のデータ量が膨大になります。そのため、領域を分割(スライス)してレンダリングし、すべて完了した時点で合成するというやり方を行っています。Qube!なら、そういった一連の処理プロセスを自動化することができます。

山森氏:また、稼動状況の解析もできるので、レンダリングジョブの監視業務を軽減したいという要望にも対応可能。プロジェクトやユーザー毎に、どれだけレンダリングリソースを使っているといったデータが残りますので、例えば、『パラメータの設定が適切でないためにレンダリングが重くなっている』といった解析に活用することができます。

レンダリングリソース全体を、ムダなく安定運用。さらに、サーバー追加することなく、レンダリングパワーも増強。

Qube!導入により、懸案となっていた、レンダリングサーバーの安定運用と統合管理を実現。さらに、業務で使用しているPCも組み込んで、約130台のレンダーファームを構築している。

ICT本部 ICTサービス&サポート部 マネジャー 橋間 司 氏 ICT本部
ICTサービス&サポート部 マネジャー
橋間 司 氏

橋間氏:Qube!導入後も、制作チーム毎に優先的に使用できるサーバーを割り振っています。しかし、ジョブ投入の際に優先度を上げれば、チームの枠を超えてジョブを割り当てることができますので、以前のような調停が不要になり、リソースのムダも解消。各制作チームに管理者を置かなくても円滑に運用できる土台を構築することができました。実際、結構な勢いでジョブが流れていて、ピーク時にはリソースを100%活用できていると思います

~業務用PCをレンダリングに活用。サーバー追加することなく、レンダリングパワーを増強~

橋間氏:現在、約80台のPCにQube!のクライアントをインストールしており、それらのPCがログオフされている場合に、Qube!からジョブを投入できるように設定してあります。CGデザイナーにはハイスペックのマシンを揃えているので、それらがレンダリングに活用できるメリットは大きいですね。CG以外の部門でも、一定以上のスペックをもつマシンには同様の設定をしています。帰宅する際に、PCの電源を落とさずログオフしてもらうことで、夕方から夜間にかけてレンダリングリソースが増強されていきます。

昼から夕方にかけて作業をしたデザイナーが、夕方からジョブを投げ始め、帰宅する際にまとめてジョブを投入。業務用PCのレンダリング活用は、このようなジョブ投入サイクルにマッチし、コストをかけず既存のコンピュータリソースを活用する合理的な方法だ。

Qube!導入後レンダリング時間が短縮・クォリティアップが加速

山森氏:平日でも休暇をとっている場合や、前日遅くまで仕事をしたために出社が遅れるなどもありますので、スケジュールをきっちり決めてしまうと、逆に効率的にはなりません。ユーザーがログオフすればQube!で活用できるというやり方が良いと思います。

橋間氏:マシンを更新する場合は、Qube!のクライアントソフトを必ずインストールするようにしています。論理的には、全グループ企業のマシンをQube!のレンダーノードとして動作させることも可能です。

~ジョブ割り当てや繰り返し作業などの工数を削減~

さらに、「Qube!はリソース配分がインテリジェント。余計な工数を減らすことができる」と山森氏は語る。例えば、レンダラーのライセンス使用本数を常時モニタリングしているので、ライセンス不足でエラーになることもない。さらに、『ワンクリックを目標に、ユーザーがなるべく少ない手数でジョブ投入をできる』ための、アマナ独自の工夫が施されている。

山森氏:ジョブ投入用のGUIは、Mayaや3dsMax、Softimageそれぞれ用に、当社のワークフローに合わせてカスタマイズしてあります。ほとんどのパラメータは設定済み。ユーザーは最小限のパラメータの変更で済むようになっています。また、CPUコア数やメモリ搭載量で条件を選択すれば、該当するマシンを自動的に選択してジョブを割り当ててくれます。さらに、フレームモードとスライスモードの2つを用意してあり、スライスモードを選択すると、画像を領域分割してレンダリング実行し、合成処理するまでの作業を自動的に実行します。MayaとSoftimageは画像をスライス・合成する機能が無いので、ImageMagickというソフトを自動的に起動するようにしています。

レンダリングにとどまらず、様々なバッチジョブに適用し、多様性を失わずに効率化を進めていきたい

山森氏:最近、動画制作の案件増に伴い、合成作業でAfterEffectsやNukeを使用することが増えています。それらのジョブもレンダーファームを活用できた方がいいので、ワークフローに対応して環境を整備したいと考えています。

コマンドラインベースのジョブなら何でもQube!で扱うことが可能。今後は、CG以外にも幅広く活用していく構想だ。

山森氏:例えば、グループ会社のアマナイメージズでは、写真やイラストなどのデータをクリエイティブ素材として販売するストックフォトのECサイトを運営しているのですが、日々仕入れてくるデータのリサイズやサムネイル作成、電子透かし埋め込みといった処理への活用を考えています。また、データのバックアップやコピーにも活用できます。これまで1つのサーバーで処理していたものを、Qube!で分散処理し、空いているリソースを効率よく活用していきたいです。今後、業務量が増えていっても、Qube!とハードウェアリソースに任せる部分を増やし、人のオペレーションを最小限に抑えて対応していきたいと考えています。そこで求められるのは、多様性と効率性の両立。まさに、Qube!のアーキテクチャーがマッチしていますよね。

ジョブ投入GUI
  • 記載されている製品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。

株式会社アマナ(旧株式会社アマナホールディングス)

ストックフォト事業、ビジュアル・コミュニケーション事業、エンタテインメント映像事業を中心に手がける企業グループの企画・管理・運営会社。

本社
東京都品川区東品川2-2-43
資本金
10億9,714万円
従業員
(連結)945名(単体)106名
  • 2013年1月7日現在
WEBサイト
http://amana.co.jp/新しいウィンドウで開きます

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