主に3つのアプリケーションから構成されています。
ジョブの投入は、各CGツール上から、もしくはQube!WranglerViewやコマンドラインから行えます。
各ジョブにプライオリティ(優先順位)を指定して投入する事ができます。投入後の変更も可能。複数のプロジェクトが走っているプロダクションでも、各ジョブにプライオリティを設定することでジョブの処理を円滑に行えます。
低い優先順位で処理されているジョブは、高い優先順位のジョブが入った場合に、即座に、もしくは処理中のフレームが終った後に、一旦停止され、キューに帰り待機状態に戻ります。これによって、優先順位の高いジョブから処理されるようになります。
シーンデータやテクスチャデータをロードすると、刻々と変化するマシンの稼動状況にあわせ、空いているマシンに動的にフレームを割り当てます。あらかじめCPU毎にフレームレンジを割り振る方式では、あるCPUでエラーが生じた場合に、そのCPUに割り当てられているジョブをやり直さなければならず、全体の処理が遅れてしまいますが、ダイナミックフレームアロケーションを使用することで、このような問題は原理的に発生しなくなります。また、速いマシンと遅いマシンが混在してレンダリングを行う場合に、ジョブ全体の終了が遅いマシンの性能に依存してしまいますが、ダイナミックフレームアロケーションを使用することで、この問題も解消できます。Qube!は、デザイナーや業務用のPCもレンダーファームに組み込みできますが、このような環境下でもダイナミックフレームアロケーションを使用することで、最高のパフォーマンスを発揮することが可能になります。
各ジョブに必要なリソースを細かく指定して投入できます。これを利用すれば、例えば空きメモリの足りないマシンに大きなメモリが必要なレンダリングが割り当てられ、結局最後までレンダリングできずに処理が落ちてしまうといった時間と資源の浪費が防げます。
正常に終了しなかったフレームだけを容易に再投入することができます。また、メモリのリソース消費を軽減するため、Maya、3dsMax、CINEMA 4D等のジョブタイプでは、複数フレームを割り当てた場合、メモリの再ロードが行われません。
Qube!には、レンダーファームのパフォーマンスを最大限に有効活用することができるクラスタリング機能があります。レンダーファームを構成しているQube!Workerを「クラスタ」と呼ばれる階層に分類します。投入されたジョブをユーザーやプロジェクトチーム、部署などを基準に指定される優先順位でジョブを実行することができます。
Qube!Workerをデスクトップマシンにインストールし、ユーザーが使用していない間、レンダーファームに組み込んで活用できます。ユーザーがログオフしたり、デスクトップマシンの未使用時間が30分を過ぎたら自動的にレンダーファームに組み込むなど、柔軟な設定が可能。土日や自社の休業日など、カレンダーベースでの設定も可能です。ユーザーが自分のデスクトップの使用を再開する際に、そのマシンで実行中のジョブをすぐさま止めるか、計算中のフレームを終了させてから止めるか、選択可能となっています。
ディペンデンシー機能で複数のジョブを連携させることができます。例えば、各パーツのレンダリングが完了した後で、それらで構成されているシーンやコンポジションのレンダリングを開始させるといったジョブを構築することができます。
実行中のジョブの優先度やレンダーホストの変更などを行うことができます。
障害のあるジョブやノードを検出。それらを自動的にブロックし、ユーザーやQube!管理者(ラングラー)にメールで報告します。
Qube!では、RenderFarmの構築を容易にします。
Qube!はWindows/Linux/Mac OS-Xに対応しています。
ログインユーザー(ジョブ実行ユーザー)権限でファイルアクセスが可能です。Windowsドメインユーザとの連携により膨大なマシン間のユーザー管理も容易に行えます。ユーザーごとに操作権限を設定することができます。
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