MotionBuilder 2019ではStory ウィンドウ、Character Controls、および Baking が強化され、ファイル サイズの削減に役立つ新しい Clean Up Scene ツールが追加されました。また、Character Controls ウィンドウが表示されないようにできる設定オプションや、SDK に対するいくつかの更新が追加されました。
Saving プリファレンスに用意されている埋め込みメディアに関する新しい設定を使用すると、元のファイルパスを維持しながら、メディアファイルに固有の場所をローカルに選択することができます。また、ファイルが埋め込まれたシーンを保存する前に表示される警告を有効にすることもできます。
File メニューに Clean Up Scene という新しいツールが追加されて、シーンから空のアセットや未使用のアセットを削除できるようになりました。この機能を使用すると、シーンを整理し、ファイルサイズを小さくすることができます。
移動ツールでは以下の点が改善されました。
次の更新および修正により、Story ウィンドウの全体的なパフォーマンスが向上しました。
Transport Controls の新しいオプションを使用すると、すべてのテイクを連続再生することができます。
※逆方向の再生が有効な場合、最初のテイクの先頭に達すると、再生は停止します。
FCurves プリファレンスで次のオプションを使用できるようになりました。
Character Controls ウィンドウの Controls タブにある新しい Pinning Presets アイコンを使用して、使用頻度の高いピン設定を保存できます。Translation ピンおよび Rotation ピン値を一意のプリセットファイルに保存し、それぞれ異なるピン値を含む複数のプリセットファイルを保存できるようになりました。プリセットはいつでもロードできるため、同じエフェクタに対してピンおよび固定解除を繰り返す必要はなくなります。
Plot All Propertiesウィンドウで次に示す新しいオプションを使用できるようになりました。
Application.txt環境設定ファイル内の新しいオプションを使用して、Character Controlsが開くタイミングをコントロールできます。既定では、新しいキャラクタまたはアクターがロードされると、Character Contolsが自動的に開きます。この動作を無効にするには、新しいPopUpCharachterControlonceオプションをNoに設定します。
新しいキャラクタを作成するときにキャラクタの HumanFingerLimitsプロパティ値をコントロールする、新しいHuman Finger Limitsプリファレンス(Settings > Preferences > Character)が追加されました。このプリファレンスは、既定でオフになっています。
MotionBuilder 2019には、さまざまなバグが修正された最新バージョンのFBX(2019.5)が導入されています。
bc6またはbc7形式で圧縮されたDDSイメージファイルをMotionBuilderでネイティブに開けるようになりました。
LinuxでMotionBuilderを実行している場合に、LTCデバイスを使用できるようになりました。
MotionBuilderをバッチ処理モードで実行し、インタフェースを通さずにコマンドを実行できるようになりました。そのためには、MotionBuilderを起動するときに-batchフラグを使用する必要があります。batchフラグは通常、-Fフラグで設定可能なPythonスクリプトを実行する場合に使用します。
※-batchコマンドはバッチレンダリングには使用しません。
MotionBuilder 2019には精度の高いティックレートが導入され、Mayaに合わせて稼働率の精度が調整されています。作業中は新しいレートが使用されますが、保存中は以前のレートが使用されます。このため、作業中は精度が上がりますが、保存中はこれまでと同じ精度になります。
Python EditorがC: ¥Users¥[username]¥Documents¥MB¥[version]-x64¥config¥Python¥pythonidelib_init.pyファイルの内容を参照するようになり、ユーザは起動時にショートカット変数などの特定のコードを実行できるようになりました。このファイルが存在しない場合は、MotionBuilderによって作成されます。たとえば、scn = FBSystem().Sceneをpythonidelib_init.pyに追加すると、Python Editorを起動するたびに、このエディタでショートカット変数scnを使用できるようになります。
MotionBuilderヘルプの目次からSDKヘルプトピックに直接アクセスしたり、ヘルプシステムの強化された検索機能を使用したりできます。