MotionBuilder 2016には、多くのユーザから寄せられた要望に基づいて、日々の作業を改善する新しい機能強化が搭載されています。また、スタジオはこれらの機能強化により、ゲーム開発、ビジュアライゼーション、プリビズ、バーチャル シネマトグラフィー、長編映画の制作で使用するモーションキャプチャおよびその他のアニメーションデータを、より効率的に操作、微調整できます。
Storyツールの操作性に関する強力な機能強化が行われているため、特に複数のStoryクリップを処理する際のワークフローの効率が向上します。
新しいClip Alignmentオプションは、複数のクリップの位置を合わせる便利なオプションです。また、新しいMake All Clips Read-Only機能を使用すると、Storyトラックのすべての書き込み可能なStoryクリップを読み取り専用クリップに変換でき、メモリを節約できます。
加えて、新しいExpanding Clipsオプションでは、選択したクリップを前のクリップおよび/または次のクリップに拡張できます。Make All Clips Read-Onlyオプションと併用することで、Story UIを離れることなくアニメーションループを簡単に作成できます。
FCurve内でFrame Start/End や Frame Zoom Bar といった便利なフレーム機能にアクセスでき、FCurveウィンドウでアニメーションフレームをすばやく表示するのに役立ちます。
加えて、FCurveエディタで最大1,000,000までの変換値を持つキーの表示および編集が可能になったため、複雑かつ最新の制作環境の規模に対応することができます。
FBXの2GBのファイルサイズ制限がなくなり、最大の柔軟性を提供すると同時に、大規模なシーンや埋め込みのメディアファイルのオーサリングが可能になりました。
SaveおよびSave Selectionが個別のメモリ割り当てを持つようになり、それぞれのSaveアクションのオプションを調整できるので、データの意図しない上書きを心配する必要がありません。
カメラのNear/Far Planeでキー設定可能なプロパティを使用できるため、レンダリング範囲をダイナミックに調整したり、デプスバッファの精度によって生じるレンダリングアーティファクトを修正できます。
ファイルに含まれるポーズサムネールを無効にできるため、ファイルサイズを最適化して効率を改善できます。
設定ファイルから埋め込みメディアを無効化する機能があり、不要な埋め込みメディアを除外できます。これにより、埋め込みのメディアを許可しないワークフローを1回の設定で指定できるので、何度も設定をし直す必要がなく、操作ミスを防ぐことができます。