分子ソフト&インフォマティクス
接着現象を分子スケールで理解することができれば、理想的な接着界面を設計するための指針を得られるものと考える。実験手法が進歩してきたとは言え、実験のみで詳細な分子描像を明らかにすることは簡単ではない。このような接着現象に対して分子シミュレーションは有効な手法であり、実験と相補的に活用することにより、接着現象の分子レベルでの理解に繋がるものと考える。エポキシ樹脂を対象として、バルクおよび被着体界面における硬化過程に分子シミュレーションを適用し、不均一性や接着力との関係を明らかにしてきた。これらの中から、全原子および粗視化分子動力学法を用いた最近の事例を紹介する。
九州大学
次世代接着技術研究センター
教授 山本 智 氏
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