分子ソフト&インフォマティクス
フェーズフィールド法で合金の微細構造をシミュレーションすることが可能ですが、これまでのフェーズフィールド法では、パラメータを実験データ、経験をもとに決定していました。そのため、実験データの無いものには適用できず、予測能力のあるノンパラメータでのフェーズフィールド法が望まれていました。
今回のセミナーでは、ノンパラメータで合金の構造予測ができる第一原理フェーズフィールド法の開発に成功した横浜国立大学 大野かおる教授より最新の研究事例をご講演頂きます。また、第一原理フェーズフィールド法を使ったミクロ合金の構造予測を自動化するためのワークフローツール「Pipeline Pilot」のご紹介及び、分子シミュレーション「Materials Studio」を使用した材料設計のための活用事例をご紹介します。
信頼性の高い第一原理計算に立脚したノンパラメータ・マルチスケール・シミュレーション技術の開発とそれに基づく効率的な新材料生産に導く技術の創生が望まれています。従来のフェーズフィールド(PF)法は、パラメータを実験や経験から決めるため、予測能力が有りません。我々が開発した第一原理フェーズフィールド(FPPF)法は、ノンパラメータで合金の種々の析出パターンを予測でき、有限要素法(FEM)に繋げることもできます。複雑な第一原理計算の部分はPipeline PilotとCASTEPで完全自動化されています。本Webinarではこの画期的な新合金設計技術を紹介します。
横浜国立大学 大学院工学研究院 名誉教授
理化学研究所 客員主管研究員
物質・材料研究機構 リサーチアドバイザー
大野 かおる 氏
Materials StudioとPipeline Pilotを組み合わせることで、複雑なプロセスからなるシミュレーションや、複数の対象に対する処理を自動化することができます。得られたデータは、Pipeline Pilotを使用して、他のシミュレーションプログラムとの接続や、機械学習によるモデル構築などに活用することができます。
本Webinarでは、Materials StudioおよびPipeline Pilotの概要と、これらの組み合わせの例として、第一原理フェーズフィールド法の計算を自動化するためのワークフローや、機械学習モデルを構築して無機化合物の融点を予測する例をご紹介します。
ダッソー・システムズ株式会社
桑原 理一 氏
開催日時 | 【ライブ開催】2021年9月28日(火)13:30 ~ 15:30 【オンデマンド配信】2021年10月4日(月)9:00 ~ 12月15日(水)17:30 |
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参加方法・備考 | 無料・事前申し込み制
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お問い合わせ | ダイキン工業株式会社 電子システム事業部 SATグループ 電話 : 03-6716-0460 |
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