分子ソフト&インフォマティクス
カーボンニュートラルな社会を実現する上で、環境に優しく省エネルギーな分離プロセスの構築が求められています。膜を用いた分子混合物の精密分離操作では相変化を伴わない分離が可能であり、装置コストを抑制し、消費エネルギーの低減にも貢献することが期待されています。
このとき、特定物質を選択的にかつ高速度で透過させることが可能な膜を如何に開発するのかが問題となりますが、そのためには分離対象に応じた適切な膜の構造と材料の設計が必要となります。Materials Studioの機能を使うことで、仮想的に膜の分子構造設計を行い、分子動力学シミュレーションにより、その透過性と膜の物理化学的構造の関係、汚染物質の付着挙動などについて分子レベルで解明することが可能となります。
本講演では、飲料水の製造や各種排水処理に応用可能な水処理膜を対象として、計算機支援のもとで高性能な膜の開発に取り組んだ事例を紹介します。
神戸大学大学院
科学技術イノベーション研究科/先端膜工学研究センター
教授 吉岡 朋久 氏
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