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分子ソフト&インフォマティクス
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DAIKIN Scientific Informatics Day 2023
最新研究DX事例発表

分子シミュレーション、マテリアルズ・インフォマティクスの現状と材料開発の未来について

分子シミュレーション、マテリアルズ・インフォマティクスを、材料研究に取り入れた研究事例を、日本の研究者に発表頂きます。
分子シミュレーションをはじめとする計算科学技術は、材料研究において欠かせないものとなっています。しかし、その解析結果をどのように活用するかが課題となっています。
そこで本発表会では、分子シミュレーションを使った事例、研究成果をご紹介させて頂き、皆様ご自身の研究課題の解決に対するヒントとして、参考にして頂ければと考えます。また、デジタル材料設計に関する発表もございます。

この発表会は、材料研究者に取りまして、貴重な機会となります。ぜひご参加ください。

東京・八重洲での会場参加とZoomを使用したオンライン参加をご選択いただけます。
セミナー終了後に懇親会を行います。(対象は会場参加の方のみとなります)
当日会場へご来場いただいた方には、特別な提案をご用意しています。

お申し込み受付は終了しました セミナーは終了しました

内容

セッション1.
分子シミュレーションを用いた接着剤/接着界面の解析

株式会社スリーボンド 研究開発本部 技術マーケティング部
技術開発課 課長 大槻 直也 氏

シーリング剤や接着剤は、さまざまな分野・用途で使われている。例えば、エンジン、モーター、電装品、車体といった自動車部品、注射器などの医療器具、スマートフォンなどの電気部品、ガス配管などに用いられる。サイズや目的(接合・封止・充てん・被覆など)、被着体の素材などが非常に広範囲であることが接着剤の特徴であり、部品と接着剤の組み合わせが無数にあることから体系的な「接着」の理解が現状なされていないことが課題と言える。
接着剤を使うユーザーの立場に立つと「接着メカニズム」や「劣化メカニズム」などの理解は製品の設計・製造において重要な情報だと考えられる。しかしながら、接着界面の解析は容易ではなく、「ぬれ」や「分子間引力」などの一般論で議論されることが多い。当社においてはこうした課題に対し、観察や分光分析など様々な手法を用いて、お客様と個別に課題解決を図っているが、経験的な知見に頼る部分も少なくない。
この10~20年、発展してきている表面・界面の解析技術によって、接着メカニズムの解明が進んできており、これまでの経験的な知見が裏付けられつつある。こうした中で接着現象を実測だけでなく分子シミュレーションを併用し、理解していくことは重要であると考えられる。
分子シミュレーションは分子の挙動や位置を可視化することができるため、適切な仮定の下モデルを設定すれば接着界面の現象理解だけでなく、弾性率などのバルク物性や接着剤への水分の浸透といった「接着剤にまつわる現象」を理解することに役立つ。
近年、分子シミュレーションソフトウェアやコンピュータ性能の向上が目覚ましく、我々のような民間企業においても手軽に分子シミュレーションを導入できるようになってきた。
当日は、当社で過去に取り組んだMaterials Studio Forciteを用いて「接着にまつわる現象」を調査した事例についていくつか紹介させて頂きたい。

株式会社スリーボンド 研究開発本部 技術マーケティング部 技術開発課 課長 大槻 直也 氏

株式会社スリーボンド
研究開発本部 技術マーケティング部
技術開発課 課長
大槻 直也 氏


セッション2.
再生可能エネルギー開発研究への原子レベル計算シミュレーションの応用と課題

熊本大学 大学院先端科学研究部
准教授 杉本 学 氏

第一原理分子動力学シミュレーションやDFTB分子動力学シミュレーションを活用して再生可能エネルギー開発のための材料研究を行った事例をご紹介します。具体的には、アンモニア生成、アンモニアからの水素生成、ゼオライトなどによるアンモニア吸蔵、ペロブスカイト太陽電池の発電層に相当する金属ハライドペロブスカイトの格子欠陥制御、に関する結果をご紹介します。
計算対象は、いずれも理想的な結晶ではなく、実在系を想定しています。実験的背景、実験研究者との議論を踏まえて、どのように研究戦略の立案したか、どのような計算上の工夫を行ったか、など、材料開発(物質探索)に貢献することを目指した実践的な研究例となっています。
これらの計算科学研究は依然として不十分な点が多いのが実情です。講演ではこれまで研究を通じて認識した課題を整理してご紹介し、今後のソフトウエア開発、解析技術開発、およびマテリアルズ・インフォマティクス研究での期待と展望について議論します。加えて、演者が提唱している電子状態インフォマティクスについてご紹介し、凝縮系材料研究への応用可能性について議論します。

熊本大学 大学院先端科学研究部 准教授 杉本 学 氏

熊本大学
大学院先端科学研究部
准教授
杉本 学 氏


セッション3.
デジタル材料設計技術の過去・現在・未来 ―基盤モデルが材料設計に与える影響を考える―

ダイキン工業株式会社
茂本 勇

大規模言語モデルや生成モデル,さらには多様なモダリティの大量データから高い汎化性能を獲得したとされる基盤モデルの登場により,AIブームはもはや第4次に入ったと指摘されている。マテリアルズ・インフォマティクスという技術分野が確立してからおよそ10年が経過し,材料設計に機械学習を活用することが当然とされるようになった今,基盤モデルは材料設計をいかに変えていくのか。材料設計におけるコンピュータ活用の歴史を振り返りながら,デジタル材料設計の未来について考えてみたい。

九州大学 次世代接着技術研究センター 教授 山本 智 氏

ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーションセンター
技師長
茂本 勇


懇親会

  • ・研究DX推進の情報共有の場としてご活用ください。講演者様もご参加いただきます。
  • ・機器展示コーナーにて、各種分子シミュレーションソフトのデモをご覧いただけます。
  • ・当社技術スタッフがアテンドし、研究DX推進についてのご相談にお応えいたします。

お申し込み受付は終了しました セミナーは終了しました

開催概要

開催日時

2023年8月3日(木)
セミナー:14:00~17:10(受付開始:13:30)
懇親会:17:30~19:30

※お申し込みは8月2日(水)17:00までとなります。

会場

〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号
東京ミッドタウン八重洲カンファレンス4階大会議室
東京ミッドタウン八重洲 アクセス
4階までの経路はこちらをご覧ください。

  • Zoomを使用したオンライン参加も選択いただけます。
定員

会場参加:130名

参加費

参加費無料(事前申し込み制)

  • IT系同業他社様のご参加はご遠慮ください。
お問い合わせ ダイキン工業株式会社 電子システム事業部 営業部 SATグループ
電話 : 03-3520-3082

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東京(担当:SATグループ)
03-3520-3082

受付時間 9:00-17:30(土・日・祝除く)

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