分子ソフト&インフォマティクス
シミュレーションの対象となる空間スケールや時間スケールが広範にわたり、予測する機能や物性も多様化しています。そのため、ミクロスケールからマクロスケールまでの一連の材料開発を一つのシミュレーター技術ではカバーすることはでなきなくなっており、第一原理計算から分子動力学、粗視化シミュレーション、流体解析などの計算シミュレーターを幅広く活用する必要性が高まっています。
このような状況を踏まえ、今回のセミナーでは、高分子材料を対象としたマルチスケールシミュレーションの研究をされている九州大学 次世代接着技術研究センターの山本教授より研究事例をご講演頂きます。また、マルチスケールシミュレーション技術により、「Composite Materials」「Catalyst Materials」「Battery Materials」「Additive Manufacturing」という4分野でミクロスケールからマクロスケールまでを連携するBiovia Materials Studioの新たなソリューションをご提案させて頂きます。
近年、実験手法の著しい進歩により表面・界面における分子描像を明らかにできるようになってきました。しかしながら、実験のみで特定の官能基の配向やその周囲の溶媒の状態などを一義的に理解することは容易ではありません。計算機シミュレーションは、一定の仮定の下に適切なモデルを設定できれば有用な知見を得ることが期待できます。ここでは、全原子および粗視化分子動力学法を取り上げ、高分子材料を対象とした表面・界面の問題に適用した事例をご紹介します。
九州大学
次世代接着技術研究センター
教授 山本 智 氏
我々は材料の世界に生きており、新しい機能性材料を設計することは成功の鍵となります。多くの材料はナノ・ミクロスケールの複雑な構造を持ち、それがマクロスケールでの挙動に影響を与えます。本講演では、分子スケールモデルと連続体モデルのギャップを埋めるためのBIOVIAの取り組みを紹介します。
BIOVIAはポリマーなどのソフトマテリアルの領域にも力を入れており、材料情報をミクロからメソ、そして最終的には有限要素法(FEM)で使用する代表体積要素(RVE)モデルに変換する手段を提供しています。この取り組みは、フェーズフィールド法を用いて金属合金にも拡張されています。
本講演では、BIOVIAが開発した汎用的な遷移状態計算機能で得られた反応情報に基づく、反応プロセスのマルチスケールモデリングについてもご紹介します。BIOVIAのマルチスケール分子モデリングフレームワークを使用することで、材料設計の革新に役立てることができます。
ダッソー・システムズ株式会社
BIOVIA Industry Process Consultant
Senior Manager
Abihijit Chatterjee 氏
開催日時 | 2021年6月9日(水)13:30~15:30 |
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参加方法・備考 | 無料・事前申し込み制
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お問い合わせ | ダイキン工業株式会社 電子システム事業部 SATグループ 電話 : 03-6716-0460 |
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