衛生配管・空調配管を作図する

配管ルートの通過点を指示し、配管を作図します。

  • 配管作図の途中での口径・高さや継手を変更する方法について、詳しくは以下を参照してください。
  • 枝管を作図する方法や、立管を作図する方法について、詳しくは以下を参照してください。
  • 配置高さを変更しながら連続作図をする方法について、詳しくは以下を参照してください。

配管ルートを作図する

[衛生配管]コマンド(大_衛生配管アイコン)または[空調配管]コマンド(大_空調配管アイコン)をクリックして実行します。

コマンドの実行方法を見るコマンドの実行方法を見る

コマンドの実行方法

[衛生]タブ>[衛生配管]

[空調]タブ>[空調配管]

[コマンドプロパティ]が表示されます。

[コマンドプロパティ]で作図する配管を設定します。

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項目 説明

コマンドプロパティ配管設定アイコン(配管設定)

[配管設定]ダイアログで配管設定を変更する場合にクリックします。[配管設定]ダイアログでは、配管の色、継手の種類などを確認・変更できます。詳しくは、以下を参照してください。

コマンドプロパティハッチングアイコン(ハッチング・塗りつぶし・保温)

ハッチング・塗りつぶし・保温表示の設定を行って作図する場合にクリックします。

高さ

配置する高さを入力します。

主用途

配管の主用途を選択します。主用途を編集する場合は、[用途マスター設定]を選択します。詳しくは、以下を参照してください。

配管用途

配管の用途を選択します。配管用途を編集する場合は、[用途マスター設定]を選択します。詳しくは、以下を参照してください。

配管部品名称

配管部品の種類を選択します。

本項目は、リボンメニューの[設定]タブで[環境設定]をクリックし、表示されるダイアログの[システム設定]>[環境設定]>[その他]で[作図時の配管部品名称欄をグレイアウトする]のチェックを外した場合に選択できます。

部品種類

継手の種類を選択します。

型番・部品名称

[部品種類]で選択した継手種類の部品名を選択します。

口径

口径値を選択します。作図済みの配管の口径値を設定する場合は、[参照]を選択して参照する配管をクリックします。

単線/複線

作図する形状を単線または複線から選択します。[単/複]ボタンをクリックすると、単線と複線が交互に切り替わります。

単線形状サイズ

単線継手形状部分のサイズをプロッタ出力したときの実寸で入力します。

本項目は[単線/複線]で[単線]を選択した場合に入力できます。

単線形状髭サイズ

単線継手形状部分の髭サイズをプロッタ出力したときの実寸で入力します。

本項目は[単線/複線]で[単線]を選択した場合に入力できます。

90°曲り部品

曲り部分に配置する部品を選択します。配管の用途が汚水・雑排水(ドレン)以外の場合は、本設定に関係なく[エルボ]が配置されます。

本項目は[配管用途]で選択した用途の系統名称によって、[90°曲り部品]または[自由な曲り]のいずれかが表示されます。

端部品

配管の端部に掃除口・キャップを付ける場合は、端部品を選択します。端部品の配置方法について、詳しくは以下を参照してください。

作図選択

配置高さを変更しながら連続作図をする場合は、作図パターンを選択します。配管の作図選択について、詳しくは以下を参照してください。

[コマンドプロパティ]の[配管用途]で架橋ポリエチレン管・ポリブデン管やフレキ管など選択すると、曲り部分が自由な配管を作図できます。[自由な曲り]で[On]を選択し、[半径]に曲り部分の半径を入力します。

曲り部分の半径の入力について、詳しくは以下を参照してください。

冷媒配管のサイズを設定する場合冷媒配管のサイズを設定する場合

[空調配管]コマンド(大_空調配管アイコン)をクリックして実行します。

[コマンドプロパティ]が表示されます。

[主用途]から[[空調]冷媒]を選択し、[口径]から冷媒管サイズを選択します。

 

選択したい[ガス][液]の組み合わせがない場合は、[コマンドプロパティ]で[口径]の[設定]ボタンをクリックし、[冷媒管サイズ設定]ダイアログの[追加]ボタンから追加します。詳しくは、以下を参照してください。

端部品(掃除口・キャップ)を配置する場合端部品(掃除口・キャップ)を配置する場合

配管作図時に端部品を配置する場合

[コマンドプロパティ]の[端部品]から配置する端部品を選択します。

配管を作図します。

[45度キャップ][キャップ]を選択した場合は、配管作図の始点側に配置されます。

[45度キャップ]を選択した場合

[キャップ]を選択した場合

[COA]または[COB]を選択した場合は、[配管部品自動配置]ダイアログが表示されます。手順3に進んでください。

 

[配管設定]の[基本]タブで、[流れ方向問い合わせ設定]の[流れ方向]に[逆方向]を選択している場合は、端部品は終点側に配置されます。

[端部品高さ]に端部品を配置する高さを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

[COA][COB]が配管の始点側に配置されます。

[COA]を選択した場合

[COB]を選択した場合

作図済みの配管に端部品を配置する場合

コマンドキャンセルの状態で、端部品を配置する配管を右クリックして表示されるメニューの[ワープ(衛生ー連続配管)]または[ワープ(空調ー連続配管)]をクリックします。

[コマンドプロパティ]の[端部品]から配置する端部品を選択します。

配管の接続点をダブルクリックします。

既に立管やエルボが配管に接続されている場合は、端部品を配置できません。立管やエルボを削除後、配管の接続点をダブルクリックしてください。

手順2で[45度キャップ][キャップ]を選択した場合は、端部品が配置されます。

[45度キャップ]を選択した場合

[キャップ]を選択した場合

手順2で[COA]または[COB]を選択した場合は、[配管部品自動配置]ダイアログが表示されます。手順4に進んでください。

[端部品高さ]に端部品を配置する高さを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

端部品が配置されます。

[COA]を選択した場合

[COB]を選択した場合

 

配管に勾配が指定されている場合、または[配管設定]の[基本]タブで[接続部材の属性]に[接続先の属性を使用]を選択している場合は、配管の接続点を選択後に[コマンドプロパティ]の[端部品]を選択し、再度接続点をクリックしてください。

配管ルートの始点・通過点・終点をクリックします。

仮表示の状態で[コマンドプロパティ]の[型番・部品名称]を変更すると、継手の種類を変更しながら作図できます。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

終点を再度クリックしても、配管作図を確定できます。

配管が作図されます。

  • ワープ機能を使用して、作図済みの配管と同じ属性(線種・線色・線幅・レイヤ・用途など)の配管を作図できます。ワープについて、詳しくは以下を参照してください。
  • 作図済みの配管や部材の編集について、詳しくは以下を参照してください。

パイプメジャーを使って口径を決定するパイプメジャーを使って口径を決定する

衛生配管の作図時は、パイプメジャーに口径を計算する計算尺を表示して口径を変更できます。

配管作図時に選択する用途マスターの主用途によって、表示されるパイプメジャーが異なります。

[表示]タブの[メジャー表示]にチェックを付けます。

[衛生配管]コマンド実行時は、パイプメジャーが表示されます。

給水パイプメジャーの場合給水パイプメジャーの場合

流量を入力し、[Enter]キーを押します。

入力した流量により、口径値が自動計算され、[口径]に入力されます。

メジャーバー設定アイコンをクリックします。

[コマンドプロパティ]の[口径]に計算された口径値が反映されます。

汚水パイプメジャーの場合汚水パイプメジャーの場合

排水負荷を入力し、[Enter]キーを押します。

入力した排水負荷により、口径値が自動計算され、[口径]に入力されます。

メジャーバー設定アイコンをクリックします。

[コマンドプロパティ]の[口径]に計算された口径値が反映されます。

 

管径計算時に参照する排水負荷単位表を[排水管径設定]ダイアログで設定する場合は、メジャーバー単位表アイコンをクリックします。

通気パイプメジャーの場合通気パイプメジャーの場合

排水管径・排水負荷・最長距離を入力し、[Enter]キーを押します。

入力した排水管径・排水負荷・最長距離により、口径値が自動計算され、[口径]に入力されます。

メジャーバー設定アイコンをクリックします。

[コマンドプロパティ]の[口径]に計算された口径値が反映されます。

 

管径計算時に参照する通気管径決定表を[通気管径決定表設定]ダイアログで設定する場合は、メジャーバー単位表アイコンをクリックします。

消火パイプメジャーの場合 消火パイプメジャーの場合 

[消火栓]または[スプリンクラ]を選択します。

個数を入力し、[Enter]キーを押します。

入力した個数により、口径値が自動計算され、[口径]に入力されます。

メジャーバー設定アイコンをクリックします。

[コマンドプロパティ]の[口径]に計算された口径値が反映されます。

 

管径計算時に参照する消火栓管径決定表を[消火栓管径設定]ダイアログで設定する場合は、メジャーバー単位表アイコンをクリックします。

機器・配管・部材のコントロールポイントから配管を作図する

配置した機器や部材の接続点から配管の作図を開始できます。

ここでは、例として空調機(FGXFP140MC)に冷媒配管とドレン(排水)配管を作図します。

機器を配置し、選択します。

機器の配置方法について、詳しくは以下を参照してください。

キーボードのスペースキーを押します。

冷媒配管(青)とドレン(排水)配管(オレンジ)の始点となる二重丸が表示されます。

冷媒配管を作図する場合は、キーボードのスペースキーを押しながら、冷媒配管アイコン(青)をクリックし、終点をクリックします。

ドレン(排水)配管を作図する場合は、キーボードのスペースキーを押しながら、排水配管アイコン(オレンジ)をクリックし、終点をクリックします。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

終点を再度クリックしても、配管作図を確定できます。

冷媒配管・ドレン(排水)配管が作図されます。

継手などの部材に接続点がある場合は、キーボードのスペースキーを使用して、部材から配管ルートを作図できます。

エルボなどの部材を選択後、スペースキーを押しながらエルボ分岐配管アイコンをクリックし、終点をクリックします。