機器を登録する(機器ユーザー登録)
メーカーから入手したCADデータや作図したデータを、FILDER SiXの機器として登録します。
既存の機器をユーザー登録すれば、機器に5つ以上の接続点を設定できます。登録できる接続点は1度に4か所までのため、5か所以上の接続点を登録したい場合は、ユーザー登録した機器を配置し、その機器に対して接続点を追加登録してください。任意の位置に接続点を追加登録することもできます。
登録は以下のながれで行います。
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登録前の準備 |
機器の登録前に「登録図形の用意」「図形の向きと角度の確認」「補助線の作図」「設定値の確認」を行います。 |
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機器の登録 |
機器を登録するフォルダを選択し、「型番や種類の入力」「図形の登録」「接続点の設定」を行います。詳しくは、以下の手順を参照してください。 |
ここでは、以下の腰掛け式便器を登録する場合を例に説明します。
登録する図形は同じ図面に並べて配置しておきます。

[機器ユーザー登録]コマンド(
)をクリックして実行します。
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コマンドの実行方法 |
[衛生]タブ>[機器]プルダウンメニュー>[機器ユーザー登録] [空調]タブ>[機器ライブラリ]プルダウンメニュー>[機器ユーザー登録] [ダクト]タブ>[機器]プルダウンメニュー>[機器ユーザー登録] |
[機器ユーザー登録]ダイアログ(フォルダ・機器の選択)が表示されます。
機器を登録するフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

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(1)指定方法 |
機器を登録するフォルダ、または登録済みの機器を指定する方法を選択します。
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(2)表示方法 |
(5)のファイル表示方法を選択します。
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(3)プレビュー表示数 |
(5)で表示する機器の数を選択します(最大5行×5列まで表示)。 (2)で[プレビュー]を選択した場合に設定できます。 |
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(4)フォルダ一覧 |
機器を登録できるフォルダが一覧で表示されます。 |
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カレント名称 |
(5)で選択した機器の名称が表示されます。 |
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(5)機器表示 |
選択したフォルダの機器、または検索後の機器が表示されます。 (2)で[一覧表示]を選択した場合に、表の項目名をクリックすると、機器名が昇順または降順に並び替わります。 |
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配置面 |
(2)で[プレビュー]を選択した場合に、表示する外形図の表示面を選択します。
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[登録]ボタン |
新規フォルダを作成する場合にクリックします。 |
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[削除]ボタン |
作成したフォルダ、または登録済みの機器を削除する場合にクリックします。 |
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[コピー]ボタン |
登録した機器をコピーする場合にクリックします。 |
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[貼り付け]ボタン |
登録した機器を貼り付ける場合にクリックします。 |
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[ヘルプ]ボタン |
FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。 |
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[OK]ボタン |
設定内容を実行する場合にクリックします。 |
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[終了]ボタン |
設定内容を実行せずに終了する場合にクリックします。 |
登録するフォルダを新規で作成する場合登録するフォルダを新規で作成する場合
[ユーザー機器製品]をクリックし、[登録]ボタンをクリックします。

[部品登録]ダイアログが表示されます。
[フォルダ名称]を入力し、[登録]ボタンをクリックします。

フォルダ一覧にフォルダが追加されます。
[機器ユーザー登録](機器の設定)ダイアログが表示されます。
機器の型番や種類を入力します。

| 項目 | 説明 | ||
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型番 |
登録する機器の型番を入力します。 入力した内容は、機器の配置選択時に表示される[型番]となります。 器具表の付加では[機器名称]、材料集計では[仕様]欄に表示されます。 全角と半角が混在しない型番をお勧めします。
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部品ファイル名 |
[型番]に入力した内容が部品ファイル名として表示されます。 FILDER SiXで「部品ファイル」と呼ばれるデータファイルとして保存されます。 |
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部品名称 |
登録する機器の部品名称を入力します。 入力した内容は、機器の配置選択時に表示される[部品名称]となります。 全角と半角が混在しない部品名称をお勧めします。 |
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部品高さ |
機器を配置するときの基準位置となる基点の高さを入力します。 例1:腰掛け式便器 機器登録の基点と機器配置時の基点が同じ場合、[部品高さ]は「0」となります。
例2:壁付け手洗い器 機器登録の基点と機器配置時の基点が違う場合、[部品高さ]は「800」となります。
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部品種類 |
部品の種類を選択します。 [一般配管器具]と[一般ダクト器具]は材料集計の対象になりません。 |
図形を登録します。
平面図の登録は必須です。
正面図と背面図、右側面図と左側面図は、どちらか一方を登録すると自動的に反転してもう一方にも登録されます。形状が異なる場合は、それぞれの向きの図形を登録してください。

| 項目 | 説明 |
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処理 |
登録する図形を選択します。 |
ここでは、例として腰掛け式便器の「平面図」を登録します。
[平面図を指示する]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

ダイアログが閉じます。
平面図を範囲選択します。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。
基点をクリックします。
設定した基点が、機器を配置するときの基点となります。

平面図の指示が終了し、[機器ユーザー登録]ダイアログに戻ります。同様の手順で、正面図、右側面図など用意した図形を登録してください。
接続点の登録が不要な場合は、[機器ユーザー登録]ダイアログで[登録終了]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
接続点を登録する場合は、手順5に進みます。
機器に配管・ダクトの接続点を設定します。
接続点には口径・高さ・主用途・接続方向・流量を設定できます。

| 項目 | 説明 | ||
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[入口点1設定]ボタン [入口点2設定]ボタン [出口点1設定]ボタン [出口点2設定]ボタン |
接続点(入口点1・入口点2・出口点1・出口点2)の属性を設定する場合にクリックします。
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処理 |
機器の平面図に接続点の位置を(入口点1・入口点2・出口点1・出口点2)を設定する場合にクリックします。 クリックすると、図面が表示されます。
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[OK]ボタン |
設定内容を実行する場合にクリックします。 |
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[キャンセル]ボタン |
設定内容を取り消す場合にクリックします。 |
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[ヘルプ]ボタン |
FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。 |
接続点の属性を設定し、平面図に接続点の位置を設定します。
[入口点1][出口点1]などの接続点の名称は、実際に登録する配管用途には関係なく、4つの接続点を登録できます。
ここでは、例として腰掛け式便器の[入口点1]に[汚水排水]の接続点を、[入口点2]に[上水給水]の接続点を設定します。
[入口点1設定]ボタンをクリックします。

入口点1の設定ダイアログが表示されます。
入口点1の属性を設定し、[閉じる]ボタンをクリックします。

| 項目 | 説明 |
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接続点高さ |
機器の配置基点の高さを「0」として、接続点の立面方向での高さを入力します。 |
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口径 |
接続点に接続する配管・ダクトの口径を入力します。 |
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接続可能な主用途 |
接続点に接続する配管およびダクトの主用途を選択します。 選択した主用途の配管・ダクトのみ接続できます。 |
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流量/風量 |
流量は[接続可能な主用途]で給水、給湯、空調用水(往)、空調用水(還)、消火、スプリンクラー管を選択した場合に設定できます。 風量は[接続可能な主用途]で外気などのダクト用途を選択した場合に設定できます。 ここで設定した値は、[サイジング制御]にチェックを付けた状態で[機器一括接続]や[流れ付加]を実行したときの、計算条件として取り込まれます。 |
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排水負荷 |
排水負荷を入力します。 [接続可能な主用途]で汚水管、排水管を選択した場合に設定できます。 ここで設定した値は、[サイジング制御]にチェックを付けた場合の計算条件として取り込まれます。 |
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管の接続方向 |
機器に接続する管が、平面図の接続点に対してつながる方向を以下の7つより選択します。
ここで設定した管の接続方向は、登録した機器に[機器一括接続]で経路線を自動接続するときにも使用されます。 |
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[閉じる]ボタン |
ダイアログを閉じる場合にクリックします。 |
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[戻る]ボタン |
1つ前の操作状態に戻る場合にクリックします。 |
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[ヘルプ]ボタン |
FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。 |
入口点1(接続点)の属性が設定されます。
[入口点1を指示する]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

ダイアログが閉じます。
平面図で[入口点1]に設定する汚水管の位置をクリックします。

[機器ユーザー登録]ダイアログに戻ります。
[入口点2設定]ボタンをクリックします。

入口点2の設定ダイアログが表示されます。
入口点2の属性を設定し、[閉じる]ボタンをクリックします。

[入口点2を指示する]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

ダイアログが閉じます。
平面図で[入口点2]に設定する給水管の位置をクリックします。

[機器ユーザー登録]ダイアログに戻ります。
[登録終了]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

[機器ユーザー登録]ダイアログが閉じ、機器のユーザー登録が終了します。
登録した機器は、[機器]コマンドの[ユーザ機器製品]フォルダから選択して配置できます。
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