ダクトの圧力損失を計算する(ダクト損失計算)
作図したダクト経路の始点と終点を指定して、経路の圧損計算を行い、計算書を作成します。風量、局部抵抗係数、ダクト口径を手動で入力・変更し、再計算することもできます。
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作図したダクトに風量を付加・編集するには、[ダクト]タブの[部品情報]プルダウンメニューから[風量付加・編集]コマンドをクリックして実行します。対象の部品を選択し、右クリックまたは[Enter]キーを押して確定すると、[風量付加・編集]ダイアログが表示されます。[風量]に部品の風量を入力します。
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圧損計算について
圧損計算の例を示します。
直管の抵抗
分岐の動圧
風量
圧損計算の計算式や係数などは、『建築設備計算概要』(建設大臣官房官庁営繕部監修)に記載されているものを使用しています。ただし、ダクト器具で配置する部材(アネモ、ダンパーなど)の局部抵抗係数は、[ダクト設定]の[計算関連]で設定できます。詳しくは、以下を参照してください。
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ダクトの圧力損失を計算する
ダクト経路の始点(上流部品)と終点(吹き出し口)から、その経路の圧損計算を行います。ここでは、例として吹き出し口が付いたダクト経路で計算します。
[設計ツール]タブの[ダクト損失計算]コマンド(
)をクリックして実行します。

上流側部品をクリックし、吹き出し口をクリックします。

[風量入力]ダイアログが表示されます。
吹き出し口の風量を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

他の吹き出し口についても[風量入力]ダイアログが表示されるので、各吹き出し口の風量を入力してください。既に風量が設定されている吹き出し口の入力を省く場合は、[既に入力されている場合は表示しない]にチェックを付けてください。
経路にフレキダクトが含まれる場合は、フレキダクトの抵抗値を入力してください。
各吹き出し口に、設定した風量が表示されます。
ダクトの接続点をクリックします。
クリックした位置が、これから配置するアイソメ図の基点位置となります。

計算結果の区間を示すアイソメ図の配置位置を図面上でクリックします。
アイソメ図と[ダクト抵抗計算]ダイアログが表示されます。アイソメ図上の番号は、[ダクト抵抗計算]ダイアログの[区間]の番号と対応しています。

風量やダクト寸法を変更して計算する場合風量やダクト寸法を変更して計算する場合
[ダクト抵抗計算]ダイアログで、変更する行をクリックします。

[計算結果の編集]ダイアログが表示されます。
数値を変更し、[OK]ボタンをクリックします。

[計算結果の編集]ダイアログが閉じます。
[再計算]ボタンをクリックします。

変更内容が[ダクト抵抗計算]ダイアログに反映されます。
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[ダクト抵抗計算]ダイアログの[余裕係数]と[空調機抵抗]を変更し、[再計算]ボタンをクリックすると、全抵抗の計算結果を確認できます。ただし、計算結果は表には反映されません。 |
[ダクト抵抗計算]ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。
[ダクト抵抗計算]ダイアログが閉じ、確認ダイアログが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。

計算結果はクリップボードにコピーされます。
クリップボードの内容は、[表作成]コマンドで作成した表に、[クリップボード]コマンドで貼り付けられます。詳しくは、以下を参照してください。
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クリップボードの内容を、[ホーム]タブの[Excel]コマンドや[Word]コマンドでExcelやWordに貼り付けることもできます。詳しくは、以下を参照してください。 |
