[DWG/DXF設定]の設定

DWG/DXFファイルの読み込み時、および書き出し時に行われるデータ変換の詳細を設定します。

  • 設定内容は、テーブルとして複数保存できます。
  • DWG/DXFファイルの読み込み時、DWG/DXFで設定されている線種、および色番号をFILDER SiXでの設定に割り当てることができます。
  • レイヤ、色、線種の読み込み、および書き出しを個々に設定できます。
  • 対応している拡張子は、dwg、dxf、ceqです。

ダイアログの開き方

[設定]タブ>[環境設定]

項目 説明

キーワード検索

キーワードを入力して[検索]ボタンをクリックすると、関連する設定項目が画面左側のツリー図に表示されます。

ファイルの場所

テーブル名称が保存されているファイルパスが表示されます。

テーブル名称

[テーブルリスト]で選択したテーブル名称(設定内容の名前)が表示されます。任意のテーブル名称を入力して[登録]ボタンをクリックすると設定を登録できます。

テーブルリスト

登録されている変換テーブル名称が表示されます。

  • ここでクリックしたテーブル名称の内容が、[テーブル名称]に表示されます。
  • テーブルの設定には以下の3種類があります。
    • [標準DXF設定]:DXFデータを読み込む場合の標準的な設定です。
    • [標準設定(AUTO-CAD)]:AutoCADから変換したDWG/DXFファイルを読み込む場合の標準的な設定です。
    • [標準設定(その他CAD)]:AutoCAD以外のCADから変換したDWG/DXFファイルを読み込む場合の標準的な設定です。

[登録]ボタン

現在の設定内容を、[テーブル名称]に入力されているテーブル名称で登録します。

[削除]ボタン

[テーブルリスト]で選択したテーブルを削除できます。

レイヤ名称変換

DWG/DXFファイルの読み込み時、書き出し時に、レイヤ名称を変換するかどうかを設定します。

  • [有効]:[図形属性詳細]ダイアログの[変換項目名]の設定(読み込み時は[レイヤ(入力)]、書き出し時は[レイヤ(出力)])に従ってレイヤ名称が変換されます。
  • [無効]:DWG/DXFファイルの読み込み時、書き出し時ともにレイヤ名称は変換されません。

MTEXTの取り扱い

読み込み時のMTEXT(AutoCAD Release13Jから追加されたマルチテキストと呼ばれる複数行の文字列)の扱いを選択します。

  • [MTEXTとして扱う]:複数行の文字列として扱います。
  • [文字列として扱う]:1行単位の文字列として扱います。

文字幅補正

DWG/DXFファイルの読み込み時、書き出し時の文字幅の補正値(%)を設定します。

  • FILDER SiX→DXF]:書き出し時の文字幅の補正値(%)を設定します。
  • [DXF→FILDER SiX:読み込み時の文字幅の補正値(%)を設定します。

色の取り扱い

DWG/DXFファイルを読み込む際の色の扱いを設定します。

  • FILDER SiXに合わせる]FILDER SiXでデフォルト登録されている色の設定を使用して読み込まれます。出力時は、[図形属性詳細]ダイアログの[変換項目名]([色(出力)])の設定に従って色が変換されます。
  • [AutoCADに合わせる]:AutoCADの色パレットを使用して読み込まれます。読み込み時の色番号はAutoCADと同じです。出力時もAutoCADの色パレットを使用します。入出力ともに、[図形属性詳細]ダイアログの設定内容は参照されません。

使用中の色の設定は、[システム設定]の[色]で[AutoCAD互換設定]ボタンをクリックし、確認・変更できます。

線種の取り扱い

DWG/DXFファイルを読み込む際の線種の扱いを設定します。

  • FILDER SiXに合わせる]FILDER SiXの線種に変換して読み込みます。
  • [AutoCADに合わせる]:DWG/DXFファイルが保持している線種のまま読み込みます。

線幅の取り扱い

読み込み時の線幅の扱いを、[FILDER SiXに合わせる]または[AutoCADに合わせる]から選択します。

線幅情報の取り扱い

線幅情報を読み込み/書き出し時に反映させる場合は、[入力時に取り込む]または[出力時に出力する]にチェックを付けます。

寸法線の取り扱い

書き出し、読み込み時の寸法線の扱いを選択します。

  • [寸法線(形状含む)]
    • 部品:寸法線
    • 形状:出力元で設定された形状
  • [寸法線(CADの形状)]
    • 部品:寸法線
    • 形状:FILDER SiXの寸法線で元の形状に近い形状
  • [形状として扱う]
    • 部品:グループ図形(線、文字、円などの基本図形)
    • 形状:出力元で設定された形状

  • [寸法線(形状含む)]を選択した場合、矢印の形状が正しく取り込めないことがあります。
  • 図面内が同一スケールの場合は、[寸法線(CADの形状)]を選択すると、FILDER SiXの寸法線形状への変換が[寸法線(形状含む)]より早く行われます。
  • 異なるスケールが存在する図面をDWG/DXFファイルに書き出す場合は、[形状として扱う]を選択することを推奨します。

BLOCKの取り扱い

DWG/DXFファイルを読み込む際のBLOCK(複合図形)の扱いを、[グループ図形として取り込む]または[要素に分解して取り込む]から選択します。

取込み空間

読み込む対象を選択します。

  • [モデル空間を取り込む]:モデル空間(Model)のみ読み込みます。
  • [レイアウト空間を取り込む]:モデル空間(Model)と選択したレイアウトを読み込みます。レイアウトが複数ある場合は、[取り込み空間選択]ダイアログで読み込むレイアウトを選択します。
  • [両方とも取り込む]:モデル空間(Model)、レイアウトをすべて読み込みます。

ラスタデータの取り扱い

DWG/DXFファイルを読み込む際のラスタデータの扱いを、[FILDER SiX図面に取り込む]または[外部ファイルとして取り込む]から選択します。

点図形を無視する

DWG/DXFファイルを読み込む際、点図形を無視する場合はチェックを付けます。

ハッチング図形を無視する

DWG/DXFファイルを読み込む際、ハッチング図形および塗りつぶし(ソリッド)を読み込まない場合はチェックを付けます。
チェックを外すと、図面の読み込みに時間がかかる場合があります。

出力時にビューポート用レイヤを作成する

DWG/DXFファイルへの書き出し時、ビューポート用のレイヤを作成する場合はチェックを付けます。

読み込み時の設定

図面ファイルの用紙サイズやスケールを読み込み時に指定するか、あらかじめデフォルト値を指定しておくかを設定します。

  • [問い合わせ]:読み込み時の用紙サイズ、スケールの指定方法を選択します。
    • [する]:図面を開く際に[DWG・DXF図面情報設定]ダイアログが表示され、用紙サイズや作図スケールを設定します。[次回以降このダイアログを表示しない]にチェックを付けた場合は、[しない(指定した用紙サイズ、スケール)]にチェックが切り替わります。
    • [しない(指定した用紙サイズ、スケール)]:[デフォルト値]で用紙サイズ、方向、スケールを設定します。
    • [しない(スケール自動計算)]:DWG/DXFファイルのスケールが自動的に判断され、新規ファイルとしてDWG/DXFファイルが開きます。
      用紙サイズはA1となり、1/1、1/10、1/20、1/30、1/50、1/100、1/200、1/250、1/500、1/1000のいずれかのスケールに丸められます。
  • [デフォルト値]:読み込み時のデフォルト値を設定します。[問い合わせ]で[しない(指定した用紙サイズ、スケール)]を選択した場合は、ここで設定した情報で常に図面を開きます。
    • [用紙種類]:用紙の種類を選択します。
    • [方向]:用紙の方向を選択します。
    • [大きさ]:用紙の実寸が表示されます。
    • [作図スケール]:設定の対象となるスケールを入力します。

[図形属性詳細]ボタン

[図形属性詳細]ダイアログが表示され、レイヤ、色、線種の入出力時の詳細な変換方法を設定できます。

[OK]ボタン

設定内容を反映してダイアログを閉じます。

[キャンセル]ボタン

設定内容を反映せずにダイアログを閉じます。

[図形属性詳細]ダイアログ

DWG/DXFファイルの読み込み時、書き出し時のレイヤ、色、線種を設定します。
設定した内容は、[DWG/DXF設定]の[テーブルリスト]ごとに保存されます。

項目 説明

変換項目名

右側にあるプルダウンメニューから、設定するDWG/DXFファイルの読み込み時、書き出し時の変換項目を選択します。

[追加]ボタン

クリックすると変換元と変換先の値を指定するダイアログが表示され、選択した変換項目名に対して変換設定ができます。

[削除]ボタン

選択した変換項目の設定を削除できます。

[OK]ボタン

設定内容を反映してダイアログを閉じます。

[キャンセル]ボタン

設定内容を反映せずにダイアログを閉じます。

DWG・DXFデータ変換時の対応

FILDER SiXデータとDWG・DXFデータの変換時の主な対応は以下のとおりです。

項目 説明

[DWG/DXF設定]で設定

線種の取り扱いを[AutoCADに合わせる]に設定し、AutoCADの線幅(ペン番号)に合わせて該当する線幅のペン番号に割り振ります。線幅(ペン番号)が16種類を超えた場合、最も近い線幅のペン番号に合わせます。

線種

[DWG/DXF設定]で設定

線種の取り扱いを[AutoCADに合わせる]に設定し、AutoCADの線種に合わせます。

線色

[DWG/DXF設定]で設定

色の取り扱いを[AutoCADに合わせる]に設定し、256色の近似色に合わせます。

矢印

[DWG/DXF設定]で設定

寸法線の取り扱いを「寸法線(形状を含む)」に設定すると矢印形状を読み込めます。 一部形状には対応していません。また、読み込んだ寸法線を修正すると、FILDER SiXの形状に変更されます。

ラスタ

[DWG/DXF設定]で設定

ラスタデータの取り扱いの設定によって、図面に取り込むか、外部ファイルとして取り扱うかを切り替えられます。

文字サイズ

FILDER SiXの文字サイズ形式に最適化されます。AutoCADの表示と異なって表示される場合があります。

文字コード

Shift_JISに変換されます。

  • 寸法線垂直位置合わせには対応していません。
  • 非印刷レイヤ属性には対応していません。
  • イメージ読み込みでは、「ぼかし、透過」「ラスターイメージの前後関係」「クリッピング」などの属性は無視されます。
  • DWGファイルを外部参照図面に設定している場合は、出力時に外部参照するか取り込むかを選択するダイアログが表示されます。

DWG・DXFデータの読み込み時

DWG・DXFデータをFILDER SiXに読み込んだとき(入力時)の対応表です。

 DWG・DXF FILDER SiX 備考

[DWG/DXF設定]で、点を無視することが可能

線分

ポリライン

線分

複数の線分に分解

円・円弧

円・円弧

楕円・楕円弧

線分

近似値要素に展開

スプライン

線分

近似値要素に展開

マルチスプライン

線分

ドーナツ

外形の円のみ

ハッチング

ハッチング

ハッチング(塗りつぶし)

塗りつぶし

文字

文字

マルチテキスト

文字列

長さ寸法

寸法線

スライド寸法

未対応

角度寸法

角度寸法線

半径寸法

半径寸法線

直径寸法

直径寸法線

弧長寸法

未対応

折り曲げ寸法

寸法線

引き出し線

引き出し線

線分と文字に展開

外部参照

外部参照

ラスタ

図面 / 写真・イラスト

Bitmap、JPEG、TIFF、GIFデータに対応

モデル空間 / レイアウト(ペーパー)空間

作業空間 / レイアウト空間

[DWG/DXF設定]で、「モデル空間のみ」「レイアウト空間のみ」「モデル空間、レイアウト空間両方」を読み込むよう切り替え可能

バイレイヤ

未対応

バイグループ

未対応

OLE

OLE原寸貼り付け

OLE原寸貼り付けと、OLE領域貼り付けに対応

DWG・DXFデータの書き出し時

FILDER SiXからDWG・DXFデータを書き出したとき(出力時)の対応表です。

 DWG・DXF FILDER SiX 備考

[DWG/DXF設定]で、点を無視することが可能

線分

折れ線

複数の線に分解

円・円弧

円・円弧

楕円・楕円弧

近似値要素に展開

スプライン

近似値要素に展開

線分と文字に分解

ハッチング

ハッチング

塗りつぶし

ハッチング(塗りつぶし)

文字

文字

寸法線

長さ寸法

角度寸法線

角度寸法

半径寸法線

半径寸法

直径寸法線

直径寸法

引き出し線

引き出し線

外部参照

図面に取り込む

図面 / 写真・イラスト

ラスタ

Bitmap、JPEG、TIFF、GIFデータに対応

作業空間 / レイアウト空間

モデル空間 / レイアウト
(ペーパー)空間

[DWG/DXF設定]で、「モデル空間のみ」「レイアウト空間のみ」「モデル空間、レイアウト空間両方」を出力するよう切り替え可能