寸法線の変更方法

寸法線をさまざまな方法で変更します。

コントロールポイント、寸法線メニュー、右クリックで表示されるメニューから変更する方法などがあります。

  • 寸法線を変更するときに使用する主なコマンドは、寸法線メニューから選択します。
    寸法線メニューは、[傍記]タブの[寸法線]プルダウンメニューをクリックすると表示されます。

  • 寸法線の変更は、寸法線上で右クリックして表示されるメニューから実行することもできます。

寸法線の色や文字の大きさを変更する

寸法線、寸法値(文字)のスタイルなどを変更します。

コマンドキャンセルの状態で、変更する寸法線を範囲選択またはクリックします。

[プロパティ]とミニツールバーが表示されます。

ミニツールバーを使って寸法線のみを選択することもできます。寸法線を1本クリックし、(選択固定(部品))をクリック後、(全候補選択)をクリックするとすべての寸法線が選択されます。(選択固定(部品))をクリック後、範囲選択すると範囲内の寸法線のみ選択されます。

共通項目ツールバーの[図形スタイル]プルダウンメニューから変更するスタイルを選択します。

色・線種・線幅を変更できます。

寸法線のスタイルが変更されます。

[プロパティ]で変更する内容を入力または選択します。

例:[文字高さ]を「3」から「5」に変更、[フォント]を[MS ゴシック]から[MS P明朝]に変更

寸法線と寸法値のスタイルが変更されます。

寸法線の矢印(黒丸)の大きさや種類を変更する

寸法線の矢印(デフォルトは黒丸)の大きさを変更します。

コマンドキャンセルの状態で、変更する寸法線を範囲選択またはクリックします。

[プロパティ]とミニツールバーが表示されます。

ミニツールバーを使って寸法線のみを選択することもできます。寸法線を1本クリックし、(選択固定(部品))をクリック後、(全候補選択)をクリックするとすべての寸法線が選択されます。(選択固定(部品))をクリック後、範囲選択すると範囲内の寸法線のみ選択されます。

(寸法線設定)をクリックします。

[寸法線設定]ダイアログが表示されます。

[矢印]タブをクリックして、[矢印サイズ]の数値を変更し、[OK]ボタンをクリックします。

例:1.00mmを2.00mmに変更

矢印(黒丸)の大きさが変更されます。

寸法値の許容範囲、表示形式などの詳細設定は[寸法線設定]ダイアログで変更します。[寸法線設定]ダイアログは、寸法線メニューの[寸法線設定変更]コマンドをクリックして実行するか、変更する寸法線を選択して表示された[プロパティ]の(寸法線設定)をクリックし、表示させます。
[寸法線設定]ダイアログについて、詳しくは以下を参照してください。

寸法矢印の種類を変更する場合寸法矢印の種類を変更する場合

寸法矢印(デフォルトは黒丸)を変更します。

コマンドキャンセルの状態で、変更する寸法線を範囲選択またはクリックします。

[プロパティ]とミニツールバーが表示されます。

 

ミニツールバーを使って寸法線のみを選択することもできます。寸法線を1本クリックし、(選択固定(部品))をクリック後、(全候補選択)をクリックするとすべての寸法線が選択されます。(選択固定(部品))をクリック後、範囲選択すると範囲内の寸法線のみ選択されます。

(寸法線設定)をクリックします。

[寸法線設定]ダイアログが表示されます。

[矢印]タブをクリックして、[矢印種類]を変更し、[OK]ボタンをクリックします。

例:黒丸を矢印に変更

寸法矢印の種類が変更されます。

 

寸法矢印の種類変更は、寸法線メニューの[矢印変更]コマンドからも行えます。

寸法矢印の向きを変更する場合寸法矢印の向きを変更する場合

寸法矢印の向きと位置を変更します。

寸法線に矢印を指定している場合に設定できます。

寸法線メニューの[寸法矢印位置変更]コマンド(寸法矢印位置変更アイコン)をクリックして実行します。

変更する寸法線をクリックします。

寸法矢印の向きと位置が変更されます。

寸法補助線を変更する

連続配置した寸法線の補助線を一括で伸縮します。

寸法線メニューの[寸法補助線変更]コマンド(寸法補助線変更アイコン)をクリックして実行します。

変更する寸法線を範囲選択します。

横方向または縦方向に並んでいる寸法線を選択します。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

仮表示を確認し、伸縮する位置をクリックします。

確認ダイアログが表示された場合は、[はい]または[いいえ]ボタンをクリックします。

配管の継手などを基点にして作図した寸法線は、配管と連動(リンク)された状態になっています。
[はい]ボタンをクリックした場合、連動(リンク)を切って寸法補助線を伸縮し、[いいえ]ボタンをクリックした場合は連動(リンク)を保った状態で寸法補助線を伸縮します。

寸法補助線が伸縮されます。

コントロールポイントで寸法補助線を1本ずつ伸縮することもできます。

寸法補助線の表示・非表示を切り替える場合寸法補助線の表示・非表示を切り替える場合

寸法補助線の表示・非表示を切り替えます。

寸法線メニューの[寸法補助線表示制御]コマンド(寸法補助線表示制御アイコン)をクリックして実行します。

表示または非表示にする寸法線をクリックします。

表示を変更する寸法補助線に近い寸法線の位置、または変更する方の寸法補助線をクリックします。

クリックするたびに寸法補助線の表示・非表示が切り替わります。

寸法値(文字)を変更する

寸法値の文字を変更します。

寸法値を変更しても、実際に寸法が変わるわけではありません。寸法値の文字のみ変更します。

寸法線メニューの[寸法値修正]コマンド(寸法値修正アイコン)をクリックして実行します。

変更する寸法値をクリックします。

[寸法値修正]ダイアログが表示されます。

寸法値を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

例:600mmを900mmに変更

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項目 説明

#(シャープ)

選択した寸法線の実際の寸法値が表示されます。

寸法値

修正後の寸法値を入力します。

  • 「#」が入力されている場合は、「#」を削除して入力します。
  • 実際の寸法値に戻す場合は、入力されている寸法値を削除し、「#」を入力します。

公差表示する

許容寸法を表示する場合はチェックを付けます。

上限値

[公差表示する]にチェックを付けた場合、表示する上限値を入力します。

下限値

[公差表示する]にチェックを付けた場合、表示する下限値を入力します。

[OK]ボタン

設定内容を実行する場合にクリックします。

[キャンセル]ボタン

設定内容を取り消す場合にクリックします。

[ヘルプ]ボタン

FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。

寸法値が変更されます。

元の正しい寸法値に戻す場合は、再度[寸法値修正]コマンドを実行して、[寸法値]に入力されている寸法値を削除し、「#」を入力します。

寸法値の表示桁数を変更する

寸法値の小数点以下の表示桁数を変更します。

コマンドキャンセルの状態で、変更する寸法線を範囲選択またはクリックします。

[プロパティ]とミニツールバーが表示されます。

ミニツールバーを使って寸法線のみを選択することもできます。寸法線を1本クリックし、(選択固定(部品))をクリック後、(全候補選択)をクリックするとすべての寸法線が選択されます。(選択固定(部品))をクリック後、範囲選択すると範囲内の寸法線のみ選択されます。

(寸法線設定)をクリックします。

[寸法線設定]ダイアログが表示されます。

[表示]タブをクリックして、[小数点以下表示桁数]の数値を変更し、[OK]ボタンをクリックします。

例:「0」を「1」

表示桁数が変更されます。

寸法値の表示桁数を個別に変更する場合寸法値の表示桁数を個別に変更する場合

寸法値の小数点以下の表示桁数を変更します。 

寸法線メニューの[寸法値表示桁数変更]コマンド(寸法値表示桁数変更アイコン)をクリックして実行します。

変更する寸法値をクリックします。

[寸法線表示桁数変更]ダイアログが表示されます。

[表示桁数]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

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項目 説明

表示桁数

小数点以下の表示桁数を入力します

[OK]ボタン

設定内容を実行する場合にクリックします。

[キャンセル]ボタン

設定内容を取り消す場合にクリックします。

[ヘルプ]ボタン

FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。

表示桁数が変更されます。

寸法線を追加・分割・合算する

寸法線を追加または分割します。

寸法線メニューの[寸法線追加・分割]コマンド(寸法線追加・分割アイコン)をクリックして実行します。

追加または分割する寸法線をクリックします。

寸法線の追加・分割を示す仮表示が表示されます。

仮表示を確認し、追加または分割する位置をクリックします。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

寸法線が追加または分割されます。

寸法線を合算する場合寸法線を合算する場合

複数の寸法線を合算して1つにします。

寸法線メニューの[寸法線合算]コマンド(寸法線合算アイコン)をクリックして実行します。

合算する寸法線をクリックします。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

寸法線が合算されます。

寸法値を移動する

寸法値の位置を移動します。

寸法線メニューの[寸法値移動]コマンド(寸法値移動アイコン)をクリックして実行します。

[寸法値移動]ダイアログが表示されます。

寸法値の表示形式を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

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項目 説明

処理タイプ

寸法値の移動パターンを選択します。

  • [移動処理]:通常表示の場合は、[移動基点]の設定に応じて、指示した位置または寸法線の延長線上に移動します。
    引き出し線表示の場合は、寸法値の左下点が移動基点となり、指示した位置に移動します。
  • [引出線処理]:指示した位置に、線を引き出して移動します。
    引き出し線上の寸法値を指示した場合は、[引出線処理]をする前の表示に戻ります。

自動位置合わせ

指示する位置によって寸法値の配置位置を自動で決める場合は、チェックを付けます。

通常表示の寸法値を配置するときに使用できます。

移動基点

[処理タイプ]で[移動処理]を選択した場合に、寸法値を配置するときの基点を選択します。

[OK]ボタン

設定内容を実行する場合にクリックします。

[キャンセル]ボタン

設定内容を取り消す場合にクリックします。

[ヘルプ]ボタン

FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。

移動する寸法値をクリックします。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

仮表示を確認し、移動位置をクリックします。

例:[処理タイプ]で[移動処理]を選択、[移動基点]で[左上基点]を選択

寸法値が移動されます。

寸法値上にあるコントロールポイント(▲)で寸法値を移動すると、自動で引き出し線表示に変わります。

寸法線の配置位置を移動する

コマンドキャンセルの状態で、変更する寸法線を範囲選択またはクリックします。

連続した寸法線をダブルクリックすると、同一方向の寸法線をまとめて選択できます。

コントロールポイントが表示されます。

寸法矢印上にあるコントロールポイント(▲)を1つクリックします。

仮表示を確認し、移動位置をクリックします。

寸法線が移動します。

寸法線の配置位置をコマンドで移動する場合寸法線の配置位置をコマンドで移動する場合

寸法線メニューの[寸法線移動]コマンド()をクリックして実行します。

変更する寸法線をクリックします。

複数の寸法線を選択できます。

右クリックまたは[Enter]キーを押し、確定します。

移動する位置をクリックします。

寸法線が移動します。

寸法線の基点を変更する

寸法線の基点を変更し、寸法線の⾧さと寸法値を変更します。

コマンドキャンセルの状態で、変更する寸法線をクリックします。

コントロールポイントが表示されます。

寸法線の基点にあるコントロールポイント(▲)をクリックします。

新しい基点をクリックします。

寸法線の基点が変更され、新たな基点から寸法線が作図されます。

寸法線の基点をコマンドで変更する場合寸法線の基点をコマンドで変更する場合

基点を変更したい寸法線が複数ある場合は、コマンドを使うことで基点を連続で変更できます。

寸法線メニューの[寸法線基点変更]コマンド(寸法線基点変更アイコン)をクリックして実行します。

変更する寸法線をクリックします。

基点を変更する方に近い寸法線の位置をクリックします。

新しい基点の位置をクリックします。

寸法線の基点が変更され、新たな基点から寸法線が作図されます。

続けて寸法線をクリックし、基点を変更できます。

寸法値を変更して部品を伸縮移動する(寸法値修正移動)

配管・ダクト・電気に寸法線が描かれている場合に、寸法値を変更することによって配管部品やダクト部品を伸縮移動し、寸法線の長さと寸法値を変更します。

移動する部品に接続部品がつながっているときは、部品を移動すると自動的に接続部品が伸縮・移動され、配管・ダクト・電気が切断されないように処理されます。

寸法線メニューの[寸法値修正移動]コマンド(寸法値修正移動アイコン)をクリックして実行します。

変更する寸法値をクリックします。

[寸法値修正移動]ダイアログが表示されます。

寸法値を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

例:1100mmを500mmに変更

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項目 説明

寸法値

変更後の寸法値を入力します。

[OK]ボタン

設定内容を実行する場合にクリックします。

[キャンセル]ボタン

設定内容を取り消す場合にクリックします。

[参照]ボタン

配置済みの図形の寸法値を参照する場合にクリックします。

[参照]ボタンをクリックして配置済みの寸法線または寸法値を選択すると、寸法値が[寸法値修正移動]ダイアログに取り込まれます。

[ヘルプ]ボタン

FILDER SiXのヘルプを確認する場合にクリックします。

寸法線の伸縮方向を示す矢印と仮表示が表示されます。

仮表示は、マウスの位置に応じていくつか表示されます。伸縮したい仮表示が表示されるまで、マウスを動かしてください。以下の例では4タイプの仮表示が表示されます。

仮表示された寸法値や矢印を確認し、寸法線の伸縮方向をクリックします。

部品が伸縮移動され、寸法線の長さと寸法値が表示されます。

コマンドキャンセルの状態で、寸法値をダブルクリックしても[寸法値修正移動]ダイアログを表示できます。